トロリーバス(無軌条電車)


 トロリーバスは動力源を外部から供給されて走るため、無軌条電車として鉄道に分類されている。海外では排気ガスの無い公共交通機関として広く使われているが、日本では昭和40年代に東京をはじめ川崎、横浜、名古屋、京都、大阪そして関電トンネルでは廃止されてしまい、現在残っているのは立山黒部アルペンルートだけである。東京都交通局のトロリーバスは1952年開業し、1968年全ての路線が廃止され、東京の街を走ったのは僅か16年間であった。2本のポールを上げて走る姿は結構絵になるし、乗ってみるとタイヤの摩擦音の他はエンジンの音が無く静かであった。

 写真は1968年9月、廃止直前のの小松川付近を走る101系統(上野公園−今井)の200型である。
 渋谷駅前にて、102系統。この系統は品川駅前−池袋駅前を主に明治通を走っていた。品川−渋谷間は1967年12月に廃止されている。後ろの映画館も全て改築されてしまっている。1968年2月撮影。
 渋谷駅前にて、1968年2月撮影。
 250型の運転台。車体はバスであるが、計器がまったく異なっており、逆転機もある。

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Copyright Tanuchi, All Right Reserved  更新年月日 2023年2月28日